紫外線対策について
段々と暖かくなって日差しも強くなってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回はこれからの夏に向けて紫外線対策についてお話しさせていただきます🎵
①紫外線とは?
紫外線の種類
紫外線(UV)は太陽光の中で強いエネルギーを持つ光で、波長の長さによって、UV-A、UV-B、UV-Cに分けられます。
UV-AとUV-Bの一部がオゾン層を通過し、地表に届きます。紫外線は目に見えませんが、肌に様々な悪影響を及ぼします。
◎UV-A
波長が長く、その35~50%が表皮を通過、真皮まで到着し、肌を黒くさせる色素沈着を起こします。
また、慢性的に浴び続けると皮膚の弾力繊維や膠原繊維にダメージを与え、シワやたるみなど、肌の老化を引き起こす原因となります。
◎UV-B
波長が短く真皮までは到達せず、浴びた直後からも主に表皮で急激に作用して肌が赤くなる炎症を起こし、シミ・そばかすなど、肌の乾燥の原因となります。
②紫外線の防ぎ方
・日焼け止めを塗る
肌が露出している部分に、適量ムラなく塗り伸ばしましょう。
目安として2~3時間おきに塗りなおすことをお勧めします。
日焼け止めの効果
日焼け止めは、紫外線から肌を防御することを目的に、基本的に紫外線吸収剤と紫外線散乱剤から構成されています。
紫外線吸収剤は、成分が一旦紫外線を吸収し、熱エネルギーに変えて放出します。
紫外線散乱剤は、紫外線を物理的に散乱・反射させて防御します。
*SPF:紫外線のUV-Bを何倍防ぐことができるかを表す数値です
例えば、何も塗らないとき20分で肌が赤くなり始める人がSPF25の日焼け止めを使用した場合、
20分×25=500分(約8時間)、理論値として肌が赤くなることを防ぐことができます。
*PA:紫外線のUV-Aをどれくらい防止できるかの目安です。4段階に区分され、効果の度合いを+の数で表します。
PA+・・・効果がある
PA++・・・効果がかなりある
PA+++・・・効果が非常にある
PA++++・・・効果が極めて高い
日焼け止めの選び方
肌が敏感な方には、低刺激性でできるだけ配合成分が少なく、紫外線吸収剤無配合のノンケミカルタイプをお勧めします。
ただし、肌状態や治療方針によっても異なりますので、医師に相談しましょう。
疾患別のUVケア
・アトピー性皮膚炎
肌が敏感になっており、皮膚炎になりやすい状態です。紫外線の影響も受けやすくなっているため、紫外線が刺激となって更に皮膚炎を悪化させる恐れがあります。
正しい治療と正しいスキンケア(清潔・保湿・紫外線予防)が大切です。
・光線過敏症
普通では皮膚に変化を起こさない量の紫外線によって疾患を誘発したり、症状を増悪させることがあります。
低刺激性でUV-A、UV-Bをカットする効果が高い日焼け止めの使用が効果的です。
・日焼け止めにかぶれやすい方
肌が敏感でかぶれやすい方は、日焼け止めをいきなり顔や身体につけるのではなく、腕の内側などに少量つけて、赤みや痒みがないか確認するようにしましょう。
・日焼け予防を行う
外出時には日傘をさし、黒色の服や長袖を着用しましょう。
白い服は紫外線を通しやすいので、なるべく夏場でも黒っぽい服を着用することをお勧めします。
また、帽子やサングラスを着用することで、帽子20%・UVカット機能付きの眼鏡やサングラスで90%の紫外線から目を守ることができます。
③よくある質問
Q紫外線対策はいつ頃から始めればいいの❔❔
紫外線は3月頃から増え始め、6~7月が最も強くなります。
春先からの紫外線対策がとくに大切です。また、冬場でも紫外線は常に降り注いでいるので、年間を通じた紫外線対策が必要です。
Q時間帯によって紫外線量は違うの❔❔
午前10時から午後2時頃までに、1日の半分以上の紫外線が降り注いでいます。
普段、洗濯物を干したり、お庭の手入れをしたりするちょっとした時間だけなら、大丈夫と思いがちですが、気づかないうちに意外を日焼けをしているものです。
Q天候が悪いとき、紫外線は降り注いでいるの❔❔
紫外線は曇りや雨の日でも降り注いでいます。
快晴の日の紫外線を100%とすると、雨の日でも20~30%、薄曇り程度であれば50~80%くらい降り注いでいます。
お天気が悪いからといって、決して安心ではありません。
Q日焼け止めと外用剤(治療薬や保湿薬)はどっちを先に塗ればいいの❔❔
先に保湿剤や治療薬を塗ったあと、その上から日焼け止めを適量手にとり、塗りムラがないように均一に伸ばしましょう。
Q昨シーズンの残った日焼け止めを今年使ってもいいの❔❔
皮膚の敏感な方は日焼け止めに限らず、古い化粧品でトラブルを起こしやすいので、1年以上経過した製品は使わない方が安心です。
Q光老化は努力すれば防げるの❔❔
光老化は年齢とは異なり、紫外線の慢性的な蓄積によって引き起こされる皮膚の老化です。
つまり、紫外線対策を早くすればするほど将来の肌に差が出ます。
性別を問わず、幼少期かrの紫外線対策をお勧めします。
Q部屋の中では紫外線対策をしなくても大丈夫❔❔
UV-Bは窓ガラスに吸収されますが、UV-Aは通過してしまいます。
したがって、光で肌がかぶれる光線過敏症の方は部屋の中でも紫外線対策をする必要があります。
日焼けをしてしまうと、皮膚は炎症が起きたような状態になります。
その後の素早いアフターケアとともに、日々の予防が大切です。
ご不安なことがあればいつでも当院にご相談にいらっしゃってください🎵
また、当院では飲む日焼け止めやUVクリームなども取り扱っておりますので、お気軽にご来院下さい😊